役割別アドレスについて
読了時間:2分
これまで、役割別アドレス(または役割ベースのアドレス)にメールを送ったことがある人は多くいらっしゃると思います。info@、contact@、support@ などの役割別アドレスはそれぞれの業務ごとのやり取りを整理するために良く用いられます。しかし、役割別アドレスを使用することでメールの到達率にネガティブな影響が生じる場合もあります。
この記事では下記を説明します:
役割別アドレスとは
役割別アドレスとは、個人ではなく組織の機能や責任を表すメールアドレスのことです。通常 1人以上のユーザーにより管理されており、受信するメールに対して複数の担当者が対応することがほとんどです。役割別アドレスの代表的な例としては info@、support@、billing@ などがあります。
個人的なメールが 1 対 1 のコミュニケーションを目的としているのに対し、役割別アドレスは特定のサービスに向けたものです。大企業の場合、役割別アドレスは必須であり、苦情やフィードバック、その他同様のタイプのメールを異なる受信トレイにまとめるために用いられます。
役割別アドレスの一般的な種類
役割別アドレスは企業内のあらゆる業務に対して使用することができ、通常は同じアドレスを複数の人が管理しています。一般的な役割別アドレスには下記のようなものがあります:
- サービス別アドレス:billing@、contact@、info@、support@、techhelp@
- 役職別アドレス: admin@、ceo@、customercare@、director@、editors@
- 組織部門別アドレス: testing@、errors@、all@、staff@
役割別アドレスがメールの到達率に与える影響
メルマガ戦略で重要となるのはメールの到達率です。役割別アドレスは大企業にとっては便利なツールですが、個人での使用は推奨されていないため、メルマガ配信に使用すべきではありません。役割別アドレスは多くの受信者に関連付けられることが多いため(例えば、企業の「support@」が 20 人のカスタマーサービス担当者にリダイレクトされるなど)、スパムの苦情が発生したり、スパムトラップにかかったりする可能性があります。
その他、役割別アドレスとメール到達率の問題点としては下記のようなものがあります:
- バウンス率が高い: 役割別アドレスは配信リストを表す(複数の人に送信されます)ため、リストの中の 1 つのアドレスが有効でなくなっていたり、存在していない可能性が高く、バウンスの原因となります。
- ブラックリストへの登録確率が高い:役割別アドレスを許可していないメルマガ配信サービスも多くあります。配信リストの誰かがあなたのメールをスパムとして報告した場合、ブラックリストに登録されてしまう可能性があるからです。
- コンプライアンスの問題:役割別アドレスに登録されているすべての受信者が、あなたのメールを受け取ることに同意した可能性は極めて低いと考えられます。また、メルマガ配信のベストプラクティスでは「ダブルオプトイン」戦略を推奨しています。これは、購読リストに追加されるためには、ユーザーが自分のメールアドレスを確認しなければならないというものです。このため、ダブルオプトインは役割別アドレスでは機能しません。
お役に立ちましたか?
|