サイトパフォーマンス:PageSpeed Insights について
読了時間:10分
Google PageSpeed Insights は、パソコンとモバイルの両方でサイトページのパフォーマンスをテストするツールです。このツールは、Chrome ユーザーエクスペリエンス(CrUX)レポートを使用して実際の訪問者のパフォーマンスを分析し、ページのパフォーマンススコアを提供します。
PageSpeed Insights にアクセスする場合:
こちらをクリックして、ページ URL を入力し、パフォーマンスレポートを確認しましょう。
PageSpeed Insights スコアについて
PageSpeed Insights スコアを確認する際は、サイトやニーズに応じてさまざまな種類のデータを表示できます。サイト訪問者のエクスペリエンスは、彼らがサイトの閲覧に使用するデバイスによって異なる場合があるため、サイトのページには別々の「携帯電話」レポートと「デスクトップ」レポートがあります。
Google PageSpeed Insights には 2 つの異なるセクションがあり、それぞれ独自の目的で使用できます:
- 実際のユーザーの環境で評価する - コアウェブバイタル:このセクションでは、「フィールドデータ」を使用して実際のサイト訪問者のエクスペリエンスをモニターします。実際の訪問やインタラクションから十分な量のトラフィックがあるページでのみ使用できます。
- パフォーマンスの問題を診断する - パフォーマンススコア:このセクションは「ラボデータ」を使用して潜在的な訪問者のエクスペリエンスを推定します。Google は、低速のインターネット接続でローエンドのモバイル端末をシミュレートして、スコアを推定します。
コアウェブバイタルについて
コアウェブバイタル(ウェブに関する主な指標レポート)では、過去 28日間の平均的な指標を確認することができます。サイトへの変更は、28日以内に完全な影響を測定できるようになるまで、毎日の指標に徐々に影響を与えます。
フィールドデータは、サイトのパフォーマンスを最も正確に測定し、サイトで行えるパフォーマンスの改善方法を特定します。「実際のユーザーの環境で評価する」セクションでは、実際の訪問者から収集したパフォーマンスの指標を確認することができます。
コアウェブバイタル(ウェブに関する主な指標レポート)は毎月リリースされるため、改善内容が PageSpeed Insights に反映されるまでに時間がかかる場合があります。フィールドデータは、Google への報告からオプトアウトしていない訪問者のすべての Chrome セッションから収集されます。
Google のコアウェブバイタルには、以下の指標が含まれます:
- LCP(最大視覚コンテンツの表示時間):サイトの読み込み時間を示します。具体的には、サイトのビューポート内の最大のコンテンツ要素の読み込みにかかる時間です。
- INP(Interaction to Next Paint):すべてのページでの各訪問で発生する、すべてのクリック、タップ、キーボード操作に対するサイトの応答性の評価。最後の INP 値は、確認された最長時間の操作です。
- CLS(累積レイアウトシフト数):ページのレイアウトを変更する要素の予期しない動きの測定。
その他の注目すべき指標を確認する
コアウェブバイタルの結果
直近の 28日間の収集期間から収集されたコアウェブバイタル(ウェブに関する主な指標レポート)の結果は、使用したデバイスやネットワーク接続によって異なる場合があります。
以下をクリックして、考えられる結果について確認してください:
評価なし
合格した監査
不合格した監査
指標がありません
「この URL」と「オリジン」の違い
SEO とコアウェブバイタル
コアウェブバイタルはサイトパフォーマンスの重要な指標ではありますが、サイトの SEO ランキングを決定するために使用される多くの測定の 1つに過ぎません。
パフォーマンスに関する SEO 改善評価は、モバイルページと PC ページに別々に適用されます。各モバイルページと各デスクトップページは、コアウェブバイタルごとに 1つずつ、最大 3つの評価を受けることができます:
- 良好:指標スコアは「SEO 対策が万全」(緑)を受け取ります。
- 改善が必要:指標スコアは「SEO 対策が部分的」(黄色)を受け取ります。
- 不良:指標スコアは「SEO 対策がされていない」(赤)を受け取ります。
たとえば、モバイルページでは LCP と INP では「SEO 対策が部分的」、CLS では「万全」といった形で評価が分かれる場合もあります。
同じページの PC 版では、LCP、INP、CLS の各指標で SEO 対策を強化することができます。
コアウェブバイタル指標の3つすべてでスコアが「良好」でない場合、コアウェブバイタル評価は「不合格」となります。それぞれの指標は SEO 評価に個別に貢献するため、結果が不合格だからといってページがまったく最適化されていないというわけではありません。
Google 検索は、ページエクスペリエンスが完璧でない場合でも、常に最も関連性の高いコンテンツを表示しようとします。インターネット上には、検索されるクエリに対して役立つコンテンツが溢れています。そのため、ページエクスペリエンスの改善により検索順位の向上を図ることができます。
コンテンツは、引き続き SEO スコアを維持する上で最も重要な要素です。 サイトのコンテンツを最適化し、ページのメタタグを更新することをおすすめします。 SEO ベストプラクティスに関する詳細はこちら
ラボデータとパフォーマンススコア
Google は、パフォーマンススコアを生成するために、ウェブページの質を向上させるためのオープンソースの自動化ツールである Lighthouse を使用しています。ページが PageSpeed Insights で分析されるたびに、Google はシミュレートされた環境に基づいてスコアを推定します。
- デスクトップ:Google Lighthouse V11 でデスクトップの Chrome ブラウザをシミュレートします。
- 携帯電話:低速の 4G インターネット接続を使用して、「Moto G Power」モバイル端末をシミュレートします。
重要:
ページに十分なトラフィックがある場合は、コアウェブバイタル(ウェブに関する主な指標レポート)に基づいた評価に焦点を当てることをおすすめします。実際のユーザーデータを使用すると、読み込みやナビゲーションでのサイト訪問者のエクスペリエンスをよりよく理解することができます。
パフォーマンススコアは、次の指標を使用して計算されます:
- First Contentful Paint / コンテンツの初回ペイント(FCP)
- Total Blocking Time / コンテンツの初回描画から操作可能になるまでの合計時間(TBT)
- Speed Index /速度インデックス(SI)
- Largest Contentful Paint / 最大コンテンツのペイント(LCP)
- Cumulative Layout Shift / ビューポート内の視覚要素がどのくらい移動しているかを測定する指標(CLS)
モバイルとデスクトップのバリエーション
パフォーマンススコアを計算するツールである Google Lighthouse は、低速ネットワーク(4G)上の中間クラスのデバイス(Moto G4)の条件でモバイル読み込みをシミュレートします。デスクトップの場合は、有線接続のエミュレートされたデスクトップコンピュータをシミュレートします。
携帯電話とデスクトップでのスコアの違いは、シミュレートされた環境の処理能力が異なるためです。
PageSpeed は Google データセンターでも実行されますが、ネットワークの状況に応じて異なる場合があります。Lighthouse レポートの環境ブロックで場所を確認することで、テストが行われた場所を知ることができます。
Google の提案について理解する
レポートでは、コアウェブバイタル(ウェブに関する主な指標レポート)とパフォーマンススコアを表示するだけでなく、サイトのパフォーマンスを改善するための推奨事項も提供されます。これらのインサイトは、次の 2つのセクションに分かれています。
- 改善できる項目:このセクションには、サイトのパフォーマンスを高めるための提案が表示されます。各提案には、推奨事項を実施するとページ読み込み速度がどれくらい短縮できるかも表示されます。
- 診断:このセクションには、ページがベストプラクティスにどの程度従っているかに関する追加情報が表示されます。
未使用の JavaScript ファイルを削除など、必ずしもすべての提案が Wix サイトに適用されるわけではないことに注意してください。サイトのパフォーマンスと読み込み時間を最適化するには、SEO ベストプラクティスに従ってください。
よくある質問
PageSpeed Insights レポートに関するよくある質問と回答については、以下をクリックしてください。
Google PageSpeed Insights、Chrome ユーザーエクスペリエンス(CrUX)と Google Lighthouse の違いは?
サイトのパフォーマンススコアがテストを実施するたびに変化するのはなぜですか?
変更を加えても、サイトの指標が改善されないのはなぜですか?
INP が FID に置き代わってから、サイトのパフォーマンスが低下したのはなぜですか?
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