アクセシビリティ:動画と音声にアクセスしやすくする
5分
この記事内
- メディアのアクセシビリティを確認する
- テキストによる説明
- 音声のない動画にテキストの説明を追加する
- 音声ファイルにテキストによる説明を追加する
- 音声による説明
- 動画のキャプション
- 事前に録画した動画にクローズドキャプションを追加する
- ライブ配信イベントにキャプションを追加する
視覚や聴覚などに障がいのある訪問者は、サイト上にある動画や音声などのメディアコンテンツを楽しむことができない可能性があります。
そのため、メディアのアクセシビリティを確認して、訪問者がそれらのコンテンツにアクセスできるよう、代替手段を整えておくことが重要です。この記事では、メディアのアクセシビリティを確認して、代替手段を追加する方法について説明します。
Wix はどこで情報を入手しますか?
- Wix では、World Wide Web Consortium(W3C) が開発した Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)文書に基づいて、推奨事項を作成しています。
- この記事は、文書ファイルの 時間ベースのメディアの成功基準に基づいています。
メディアのアクセシビリティを確認する
アクセシビリティウィザードを使用すると、サイト上のメディアのアクセシビリティを確認して改善することができます。ウィザードは、自動的にアクセシブルではない要素を検出して、メディアの種類(例:音声や動画など)に応じて改善策を提案してくれます。
アクセシビリティウィザードでメディアを確認する方法:
- エディタに移動します。
- ウィザードを使用してサイトをスキャンします:
- Wix エディタ:
- 画面上部の「設定」をクリックし、「アクセシビリティ設定」を選択します。
- 右側のアクセシビリティウィザードパネルで「スキャンする」をクリックします。
- Wix Studio エディタ:
- エディタ左側の「サイトチェッカー」
をクリックします。
- 「アクセシビリティの問題を修正」を選択します。
- 「スキャンする」をクリックします。
- エディタ左側の「サイトチェッカー」
- Wix エディタ:
- 「検出された問題」タブをクリックします。
- パネル内でサイトページのドロップダウンを選択します。
- 「メディアファイルがアクセシブルであることを確認」をクリックします。
- メディアファイルをクリックし、オプションから該当するファイルの種類を選択します:
- 音声のみ:ファイルにビジュアル要素が含まれず、音声(例:録音した曲など)のみの場合は、こちらを選択します。
- 動画のみ:メディアがビジュアル要素(例:GIF など)のみで、音声が含まれていない場合は、こちらを選択します。
- 音声付き動画:メディアにビジュアル要素と音声要素の両方が含まれている場合(例:vlog など)は、こちらを選択します。
- 装飾動画または音声ファイル:ファイルに重要な情報が含まれておらず、装飾目的の場合は、こちらを選択します。
- 要件を確認し、必要に応じて要素を更新します。
- 完了したら、ウィザードで「確認」をクリックします。

テキストによる説明
ファイルのコンテンツをテキストで説明すると、視覚や聴覚などに障がいのあるユーザーに、重要な情報を提供することができます。通常、テキストによる説明は、音声または動画のみのメディアに対して追加して、アクセシビリティを向上させることができます。テキストによるメディアの説明に関する詳細はこちら(英語)
音声のない動画にテキストの説明を追加する
サイトに音声のない GIF や動画が含まれている場合、視覚障がいのある訪問者がアクセスできないことがあります。
そのため、このようなメディアには、何が起こっているのかを説明するテキストを追加することをおすすめします。これにより、スクリーンリーダーがこれらのメディアを読み上げ、ユーザーがコンテンツを理解できるようになります。
たとえば、以下の GIF の場合なら、テキストで「「New」という文字が点滅している太陽の形をした GIF」と説明を加えると効果的です。

音声ファイルにテキストによる説明を追加する
音声ファイルのみの場合、テキストによる説明には、すべての音声の書き起こし内容(トランスクリプト)と、その他の重要な音(例:音楽など)に関する説明を含める必要があります。これにより、聴覚障がいのある訪問者も、それらのファイルにアクセスして楽しむことができるようになります。
トランスクリプトを文書に書き込み、オーディオファイルの下または上にリンクすることで、トランスクリプトを作成できます。

音声による説明
オーディオの説明とは、音声を発しない視覚的事象(動き、表情、照明の変化など)の説明を録音したものです。たとえば、天気予報には、「気象予報士が国の北西を指しています」といったオーディオの説明が追加されることがあります。
これは、音声に頼ってメディアのコンテンツを理解する訪問者にとって不可欠なものであるため、音声ありの動画と音声なしの動画の両方に追加することをおすすめします。
動画に音声が含まれている場合、音声による説明は、視聴者がすべての音をはっきりと聞き取れるよう、セリフや他の音声の間に挿入する必要があります。この音声による説明は、動画自体に追加するか、別途音声トラックとして追加することができます。音声による説明に関する詳細はこちら(英語)
動画のキャプション
動画のキャプションは、聴覚障がいや認知障がいのある視聴者がコンテンツを理解するためにとても重要です。そのため、動画のキャプションは、事前に録画した動画であっても、ライブ配信の動画であっても、すべての動画に追加することをおすすめします。
事前に録画した動画にクローズドキャプションを追加する
クローズドキャプションは、単なる字幕ではありません。これには、テキストによる説明と同様に、セリフ以外の情報も含めることができます。たとえば、以下の動画のスクリーンショットでは、クローズドキャプションとして BGM に関する情報も表示されています。事前に録画した動画のキャプションに関する詳細はこちら(英語)

ほとんどの動画ホスティングサイト(YouTube など)には、「クローズドキャプション」という機能があり、視聴者は動画視聴中にキャプションを表示することができます。自分で動画をアップロードする場合は、Amara などの外部動画編集ソフトでキャプションを追加することができます。その他クローズドキャプションを追加可能なソフトウェアはこちら(英語)
ライブ配信イベントにキャプションを追加する
ライブ配信フィードにキャプションを追加すると、聴覚障がいのあるユーザーもイベントを視聴できるようになります。サイトで配信するライブイベントに字幕を追加するには、スクリプトを使用する方法と、ライブキャプションを使用する方法の 2種類の方法があります。ライブ動画のキャプションに関する詳細はこちら(英語)
- スクリプト:パフォーマー、ホスト、またはプレゼンターが、あらかじめ決められたスクリプトを使用する場合、このスクリプトをライブ配信に埋め込みます。この方法は、演劇などのイベントでよく使われます。
- ライブ配信:ユーザーまたはソフトウェアプログラムによって、リアルタイムでイベント配信にキャプションを追加します。この方法は、ポッドキャストのライブ録音や授賞式など、スクリプトをほとんど使用しないイベントで使用されます。
Chrome などの一部のブラウザでは、訪問者が自分のデバイスからライブキャプションを有効にすることができます。しかし、イベントを YouTube から配信したい場合は、キャプションを動画に埋め込むか、HTTP POST でキャプションを送信できる StreamText などのソフトウェアを通じて送信する必要があります。
ヒント:
キャプションは、動画の中で話されている言語を話さない視聴者にも役立つため、複数の言語で提供することをおすすめします。